若者と地域の魅力的な大人が集う「まちの縁側」を! ~まちづくり拠点活動に密着!~
2025年09月22日

Uターンのきっかけは、学生生活の中で感じた「八戸の魅力」
高校時代には、ゆるキャラによるまちおこし活動に関わるなど、地元の魅力発信に取り組んでいた栗林さん。高校卒業後は、東京の大学に進学。学生生活を送る中、八戸でのインターンシップやボランティア活動の中で、地元の豊かな自然の恵み、奥深い文化、そして応援してくれる地域の諸先輩方の存在に気づいたとのこと。その影響が大きく、「地元と共に死ぬまで生きてやる!」と決断し、地元にUターン就職したと話してくれました。


人生観を変えた、復興支援ボランティア拠点の存在
栗林さんの人生観を変えたのが、石川県輪島市三井町の復興支援プロジェクトへの参加。現地では、震災関連の様々な問題が山積する中、ボランティア活動の拠点である三井「茅葺庵」には、被災現場の支援や能登の未来づくりを共に考え、暮らしの中にある小さな幸せを大事にする仲間が集結。そこでは、ワクワクする未来をみんなで描くことができたと話す栗林さん。
その体験を通じて、地元八戸には魅力や可能性に触れるきっかけや語り合いの”場”が足りないだけなんだと気づいたとのこと。住宅の一部を開放し、コミュニケーションの場として公共化する「住み開き」という形で、「若者と地域の魅力的な大人が繋がる“まちの縁側”を八戸にもつくりたい!」と決心したと話してくれました。


若者と地域の魅力的な大人が繋がる「まちの縁側」を!
誰もが気軽に集うことで、八戸の魅力を発見したり、まだ見ぬキーパーソンとつながるきっかけをつくったり、アイデアを育てられるような“まちの縁側”を目指し活動をスタート。自宅一部をリノベーションし、若者たちが集まれる交流と学びの拠点を、今夏に本格稼働させた。
さっそく、県外からのインターンシップ生を受け入れており、若者が集い交流することを通じて、八戸が豊かな地域に変わっていくきっかけになればと期待を膨らませていました。



八戸の未来のため地域に恩返しを!
大学卒業後に地元に戻り、まちづくりに関する様々な活動の中で、改めて八戸の魅力や可能性で満ち溢れていることを感じた栗林さん。最後に、「僕は今も、これまでも、本当に地域のたくさんの方々に支えていただき今日まで生きてきました。次は僕が、誰かにとっての支えになったり、きっかけを生むような人になりたい!」と話してくれました。その一歩が、八戸の豊かな未来に続く種となることを心より願っています。

<UIJターン者 プロフィール>
栗林 志音(くりばやし しおん)さん
青森県八戸市出身 24歳、令和5年Uターン、㈱バリューシフト勤務
高校時代にゆるキャラを通したまちおこしに触れ、観光まちづくりを志す。都内の大学卒業後、八戸にUターンし、観光やまちづくりの事業を経験。現在は、まちづくりを通して、魅力的なヒト、モノ、コトを耕し、観光や越境研修としてのコンテンツ化を目指し奔走。県南地域を中心に、地域住民の想いを形にするためにプロジェクトを共創している。
<取材協力>
風笑堂
<レポーター>
平沼 日菜子(ひらぬま かなこ)